司法書士によるコラム

第26回 「士業として今できること」

3月11日午後2時46分に発生した東北地方太平洋地震から1か月が経過しました。被災された皆様に心からお見舞い申し上げます。地域の皆様の安全と,一刻も早い被災地の復興をお祈りいたしております。

 報道を見るに,政府は新しい街づくりのため復興構想会議の設立を発表し,太平洋側の津波にみまわれた地域では瓦礫の撤去,ライフライン・交通網の復旧が始まり,仮設住宅の建設が急ピッチで行われるなど,復興への小さな第一歩が踏み出された様に感じます。一方,避難所で不自由な生活を強いられている人々の姿を見ると,未だ復興への道は遠く,ようやく復旧への第一歩を踏み出したにすぎないのだとも思い心が痛みます。

 今後,復興が順調に進んだとしても,時を追うごとに被災者の皆様にさまざまな問題が降りかかってくると予測されています。

 借地借家問題,土地境界確定問題,相続問題,地域産業の崩壊による就業問題やこれに伴う多重債務問題,地震・火災保険をめぐる問題,損壊した住宅を建て直すための2重ローン問題,その他,阪神淡路大震災や中越沖地震の経験からは予測できない法律問題が発生するかもしれません。私たちの役割はこのような問題の解決に力を尽くすのはもちろんのこと,今後,復興のための様々な特別法が制定され,行政サービスが充実してきたときに,被災者の皆様が行政サービスに容易にアクセスできるよう,サポートしていくのも士業の役割であると思います。そのために,隣接士業の垣根を超えたサポート体制の構築を急がねばなりません。

 このような問題が山積するなか,震災後の3月22日には東京弁護士会3会主催による「災害時における法律相談」という研修会が開かれ,約1000人もの弁護士が参加したそうです。
司法書士会においても被災地の各県司法書士会,阪神淡路大震災を経験した大阪・兵庫県両司法書士会において,無料相談会が開かれています。http://www.shiho-shoshi.or.jp/index.html

 東北地方から遠く離れた東京都で日々を過ごしながら,いま自分に何ができるのか,問い続ける日々です。アディーレ法律事務所は宮城県仙台市に支店があり,近く営業を再開する予定です。私の得意分野である債務整理と不動産登記の経験をもって被災地の皆様にどれだけ貢献させていただけるか分かりませんが,微力ながらお役にたちたいと願っております。

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「こんな些細なことを弁護士に相談してもよいものか」といった事項でも,遠慮なくご相談いただける人間関係を,法人代表者の方々や法務部担当者の方々との間で築くことを心掛けています。